引っ越しはゼロからのスタート

初めて引っ越しをしたのはいつだろうと考えてみる。
物心ついてからだと小学校5年生の時だった。

団地からマンションに引っ越すという事で、
自分の部屋ができてベッドやテレビもつき、とても嬉しかった事を覚えている。

その後親が離婚し、母親と妹との3人で小さなアパートに引っ越した。
それから15年経って、僕は東京に上京する事になり、初めて自分で最初から最後まで引っ越しをやった。

経済的な理由もあって、引っ越しの業者に依頼するのは諦めた。
段ボールに詰められる荷物だけを詰めて、後の家具などは向こうで買う事にした。
ゆうパックで15箱くらい送って、1万5千円くらいだったと思う。

大好きな漫画もほとんど売って、
なぜかずっと残して置いていた元カノからもらった手紙も、捨てた。

上京するきっかけは、自分の夢を叶えるため。
だから部屋の中は空っぽにしてきた。逃げる場所を無くすために。
新しい部屋はすぐに気に入った。ロフトもついていて、天窓もあるから開放的で気持ちがいい。
つい最近まで、玄関から出て見える景色は田んぼと住宅街だけだったのに、
今では都庁や高層ビルが立ち並んでいる。

まるで人生がまるっきり変わった気がした。
考えてみると、引っ越しというのは人生の転機にあるものだなと思う。

何の理由もなく引っ越すというのはあまり聞いた事がない。
環境が変わるとストレスを感じる人もいるが、私は違う。

これからどんな事が起こるのだろう。この街には何があるのだろうと考えると、
とてもワクワクする。
ゼロからのスタートは、思ったほど悪くない。