時には10万円以上ものお金がかかる引越しは

レイオフ(す○昌とは、経営業績悪化時の一時解雇の意である。たとえば同じマユアルで働く組立工一〇〇人のうち、五〇人をレイオフする場合、だれをどんな基準で選び出すのか。能力差によって選ぶことができない以上、だれもが納得できるアメリカ的基準・公平感、落としどころとして用いられたのが、先任権であった。

すなわち、勤続年数の浅い人からレイオフすべき五〇人を選ぶことになる。 年功制というと、ややもすると日本独特の雇用慣行であるかのように思われがちだが、じつはアメリカ企業社会でも存在する。この年功制は実際上大変根強く、これによって柔軟な適材適所の配置ができなかったといってもいい。本章では、アート引越センターアメリカ企業組織に深く根付いてきた年功制度である先任権制度について紹介したい。ただし、日本の年功制が勤続年数とともに賃金が上昇することを意味するのに対し、アメリカでは元来、「レイオフの順番を決めるルール」として確立されたも続年数の短い着から順番にクビを切ってゆく。