雨の日に訪れたお客様は、おばをビビらせた

私が高校生の夏休みのことです。お盆だったので、おばあちゃんの家にみんな集まることになりました。

その日は、私と弟と母の弟であるおじとおば、その子供であーくん3才とみーちゃん2才が来ていました。

私たちの母や他のいとこたちは翌日に来る予定でした。

夕ご飯を終えた頃から雨が降ってきました。おばあちゃんとおじは、となりのもうひとりのおじの家へ。弟は隣の部屋で漫画を読みだしました。おばはみーちゃんとお風呂に入ることになりました。あーくん3才はあとで入ると言ったので、私はあーくんと遊んでいました。

すると、バタバタっとすごい足音がします。

振り返ると、スリップ姿のおばが慌てた様子で立っています。

「どうしたの?」

「あわわわわ・・・」

おばは慌てているせいで、出身の大阪弁で話しています。東京育ちの私は聞き取ることさえ出来ませんでした。

「え?」

「お風呂場にあわわわ・・・」

「お風呂場?」

「あわわわ、お風呂場にいるから」

「なに?だれ?」

「弟君は出来る?」

こんな間抜けな会話をスリップ姿のままで繰り返すこと、しばし。

ようやく、「お風呂場になんかいるから、怖くて入れない。弟君は取れるかしら?こんな格好だから、弟君を呼んで欲しい。」とようやくわかりました。

「お風呂場に何がいるって?」

「カエル!」

「私採れる!」と言ってお風呂場に向かいました。

そこにはすっかり忘れられた、みーちゃんがいました。

おばをそこまで、ビビらせたカエルは・・・

アマガエルでした!

あっさりと私に捕まえられたアマガエル。私は東京育ちと言っても、東京の端っこで育ったので、虫もカエルも平気です。

一緒について来た、あーくんが「カエル欲しい」と言っています。

隣から戻って来たおばあちゃんに「カエル入れたいんだけど、虫かごとかない?」と聞くと

タッパーが出てきました。

タッパーに入れられたカエルをあーくんとみーちゃんは、ずっと見ています。

ママはびっくりして、スリップ姿で逃げてきたのに、子供は平気でした。

子供たちは自宅までカエルを持って帰ったそうです。

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